Summer of Dyeing〜⑥ アルダーの皮

こんにちは!

ブログにお越し下さりありがとうございます。

フィンランド滞在も残るところあと1週間を切りました。

先週、今週と急遽イベントが入って、なかなか思うように進まない染色ですが、今週天気を見ながら残りの染色を楽しみたいと思います。

 

以前アルダーの葉で黄色に染めましたが、その時にアルダーの木の皮も剥いて乾燥させていました。

今回はそのアルダーの皮での染色です。

 

湖のお家の横は林になっているのですが、このアルダーの木は林の剪定も兼ねて切ったもの。

切りたての木はまだ水分が多く、皮も剥きやすいので、こんなふうに手で剥がすことができます。

 

最初は白い木肌ですが、空気に触れるとみるみるオレンジ色に変わっていきます。

そして、素手で作業していたので手もこの通り。。。これがなかなかしぶとく手に残って大変でした。。。

この皮をしばらく外で乾燥させて、それを水にうるかしていたのですが、その後火が使えなくなったのでそのまま何週間か漬けて置いたのです。

先日やっとこれで染色!

染色の成分にタンニンが含まれています。

黄土色がかった黄色に染まりましたよ〜

未だ井戸水が無いので、毛糸は洗わずに乾燥させてベルリンに戻ってから洗うことに。。。

左5カセは一番染、次の4カセは2番染、一番右は媒染したGermanMerinoのライトグレーをお歯黒を加えて染めました。

 

今回のフィンランドでの草木染めのコンセプトは

・ここの土地で採った植物を使う

・なるべく自然に配慮し、毛糸を洗うときにはお酢以外、洗剤などを使用しない。森のお家には排水システムがありません。使用した全ての水はそのまま土地に吸収されます。

・媒染は自然に優しいTonerde-Kaltbeize(アルミニウムの成分が含まれた土)を使用。温かい水にこれを溶かして毛糸を漬けておくことで、熱を加えることなく普通のアルミニウム媒染(ミョウバン媒染)と同じ効果が得られます。そして、使用後の媒染水はそのまま流すことができます。

・お歯黒はおじいちゃんの古い錆びた釘にお酢を加えたものを使用。(お歯黒は色を暗くしたい時に加えます)

・毛糸もフィンランド産ウール100%、無加工のナチュラルウール。

・植物によっては錫などで媒染した毛は鮮やかに染まることがありますが、なるべく環境に配慮してそれらを使った媒染は一切行いません。

 

鮮やかに染まると嬉しくなりますが、こんなナチュラルなアースカラーもすごくいい感じ。

さて、明日はここでの染色最終日になりそうです。

20日月曜には6月末から滞在していたここを離れ、北上しスウェーデンラップランドに向かいます。

スウェーデンラップランドではバックパックを背負っての10日間のトレッキングを予定していて、その準備と染色とで明日は朝から忙しくなりそうです!

今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 

※8月19日以降のお問い合わせメールの返信は9月2週目以降となりますので、ご了承ください。

 

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