Summer of Dyeing 〜⑧ 白樺の皮

こんにちは!

なんと9月ももう終わりを迎えようとしているとは!月日の速いことよ。。。

夏の染色レポート、ちょい巻き気味で綴っていきます(汗)

 

今回は白樺の皮。

白樺の葉の染色はよく聞きますが、木の皮って染まるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

なんせ、木の皮は白いですからね・・・

木の皮といっても、色が抽出できるのは皮の内側の部分で、木の幹の周りが層になっています。

去年の夏、ちょうど湖のお家の周りの白樺の木を剪定したので、その木の皮を頑張ってはぎました。(相方が。。。)

↓白い薄皮の下の濃い茶色になっている部分です

頑張って集めた皮がこちら

去年伐採された太い木だったので、皮をはぐのは結構大変そうでしたがかなりの量が集まりました。

白い方の表皮にも少し色が付いていたので、こちらも別で染めることに。

この木の皮のチップをソーダを溶かしたお水に1ヶ月ほど漬けておきました。

水に漬けただけで結構色が出ます。

 

1ヶ月後、皮ごと煮だして染液を作ります。

おおお〜良い色がでてます♡

アルカリ抽出なので1ヶ月置いて発酵させることでPH値が下がっているはず。(PH値が高いと染まりにくいのです)

どれどれ、PH値測ってみるか〜

あれ、今回の染色のために新しく調達したPH測定器が見当たらない。。。

もしかして〜!?泥棒に入られた時にカレリアパイと一緒に持って行かれた!?

(泥棒に入られた話はこちら

デジタルで結構高かったのに〜!!え〜ん

仕方ないので、少々お酢を加えたりしながら。。。感で何とか染めました。

上の写真↑ 左からグレーとベージュは白い皮の部分をアルカリ抽出せずに染めたもの。あまり色が出ませんでした。

真ん中の濃いピンク5カセはアルカリ抽出の一番染、右の5カセは2番染。

この優しい感じのピンクベージュ、たまらなく好きです♡

 

ここで私の大好きな木、白樺について少し書いてみます。

白樺の木って北海道出身の私にはとっても馴染みのある木で、小学校のグラウンドの周りにも沢山生えていて

よくみんな写生会で白樺の木を描いていたなぁ〜。懐かしい記憶です。

 

フィンランドでは白樺の林をよく目にしますが、フィンランドのデザインにもこのモチーフがよく使われています。

実はこの白樺、見た目も素敵なんですが、色々使えるスゴイ木なんです。

 

例えば、白樺樹液はキシリトールの原料で、そのまま飲んでもほんのり甘みがあって、とっても体にいい!

春先に白樺の枝を切った時にかなりの量の白樺樹液がとれたので、シーマ(フィンランド式ホームメイドサイダー)を作ったり。。。

この時はヴァルトマイスターというハーブとレモンにワイン酵母を加えて発酵させて作りました。

白樺の葉はお茶にしたり、染色に使うととっても濃い黄色に染まります。(今回葉でも染色したのでまた後日ご紹介します)

それから、今回フィンランドでまだお水があるときに洗濯洗剤の代わりに白樺の葉をネットに入れたもので洗濯してみました。

何も考えず50度のお湯で洗濯したら、洗濯物が若干黄色く染まってしまいましたが。。。笑

でも、ほのかな白樺の葉のいい香りで大満足。

それからサウナで体をビシバシする、ヴァスタも白樺の葉です。

相方は石鹸&シャンプー代わりに白樺の葉からエキスを絞ったもので毎回全身を洗っていました。

 

それから、何と言ってもこれ、スーパーフードのチャーガ(カバノアナタケ)。

白樺の木に生えるキノコで、キノコが生えるのはなんと2万本に1本の割合らしいんですが、

湖のお家の周りにも2本チャーガが生えている木があって、フィンランドでは番茶と混ぜてお茶にして飲んでいました。

 

おしゃれで色々使える素敵な木、白樺。

白樺の木で出来た編み針もそのうち使ってみたいなぁ〜。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

#summer_of_dyeing #finland #mominokiyarn #naturaldye #naturalwool #finnwool #plantdye #summer #whitebirch #白樺

#草木染め#手染め糸

 

タグ:

コメントを残す